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シートン~旅するナチュラリスト

谷口ジロー「シートン~旅するナチュラリスト/
第3章『サンドヒル・スタッグ』が出たので購入。
『狼王ロボ』『少年とオオヤマネコ』に注ぐ3章。

jiro-

ファンサイト等を検索してみると記してあるが、
74年~75年に集英社から学習漫画・シートン
動物記全12巻が出版されていて、当時何冊かは
読んでいたのだった。‥‥結局自分で買ったのは
1冊も無かったorz
12巻を、谷口ジロー、松田辰彦、高山よしさと
の3人が各々4冊づつ作画担当。
谷口ジローは本名の谷口治郎名義で「狼王ロボ」
「少年とオオヤマネコ」「裏町の野良猫」「白い
トナカイの伝説」の4冊を描き下ろし。

今回の「サンドヒル・スタッグ」(集英社版学習
漫画では「サンドヒルの雄ジカ」、高山よしさと
が担当)ではアーネスト・トンプソン・シートン
が22歳のときにカナダで出会った巨大な枝角を
持つ雄ジカを追う日々が描かれている。
 物語は1882年夏、カナダ、マニトバ州ウィ
ニペグにある兄達の開拓農場を訪れたシートンが
雄ジカの足跡を見つける場面から始まる。
 秋から冬に入り、雄ジカの見事な跳躍を目に
したシートンはその美しさに魅せられ、以降執拗
にサンドヒル・スタッグと呼ばれるその雄ジカを
追跡するようになる。

 その途中で出会うネイティブ・アメリカン、
チャスカ~彼が語るひとと森の生き物との関わり
がシートン自身に深く影響を与えてゆく。
 チャスカと別れた後も、彼の教えがシートンの
命を救う事になる。

 そして、他の入植者と共同して雄ジカを追跡
するシートンは「悲劇」を目の当たりにする。
雄ジカの、恐らくは連れ合いであろう雌ジカを
残酷に殺す行為に加担してしまうシートン。
「狼王ロボ」での、ロボの伴侶、ブランカをハ
ンター仲間に殺させてしまった展開を想起させ
胸がつまる展開である。

 厳冬の森にひとり残ったシートンは、凍傷に
苦しみ乍らも丸四日をかけて遂にサンドヒル・
スタッグとの邂逅を果たす。
 だがシートンはスタッグを撃つ事はせず、彼
に雌ジカを殺させてしまった行為の「許し」を
請い、出会えた事を誇りに思うと語りかける。
スタッグはシートンに応えるように、完璧で見
事な跳躍を見せ、姿を消すー。

 そして季節は移り、春。スタッグは新たな群
れを引き連れ、シートンの前に再びその勇姿を
現すのだったー。

 今巻も谷口ジローの精緻な描画が冴える傑作。
 このシリーズ、あくまで「シートン~旅する
ナチュラリスト」と銘打たれているように主役
は原作者のシートン自身である為、集英社版の
谷口自身が描いた「裏町の野良猫」「白いトナ
カイの伝説」はラインナップから外されたと思
われる。
現在、週刊アクションでの連載は再開していな
いようだが、シートンが活躍する話となると、
次回作のチョイスは「カラスの大将銀の星」辺
りになるか?

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