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おおかみこどもの雨と雪

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 公開からちょっと日が経ってしまいましたが、漸く観に行って
来ました。

えー、富野御大が褒めたってことは(・・・観る前に読まなくて良かった)。
まあそれはそれとして、以下ネタバレありです。
例によって予備知識極力排除した状態での鑑賞。タレントが多くキャスティングと
いうくらいですか。

冒頭から、俗な感想しか抱けない自分にちょっと苛々しつつ(苦笑)、これは
映画にそれだけ没頭出来てるって事だからいいんじゃないかとも思いつつ〜
登場人物の言動にハラハラしたり怒ったりウルウルしたりと、2時間(結構長い
よね…)見応え十分でした。過去2作とはかなりベクトルが違ってる印象は受け
たけど・・監督の実体験が元、って意味では延長線上か。
小さい子供が実際に今いる自身の環境では、突き放した視点を得られないのも
また致し方無し、だ。

非現実的な、童話めいた(ウィンダリアか!!)ストーリーが、一部実写に酷似
したCG描写も駆使して丁寧に丹念に描かれていきます。雑草や水の上で飛び回る
羽虫の描写に感心。

人間と動物のボーダー、な存在という設定はまあ色々と想起させるものではあり
ますが、狼の生き方を選ぶ弟、人間の生き方を選ぶ姉、と、これはナスキン主演
キャット・ピープルを想起する話。
あちらは・・最近観返してないから細かいところはすっかり忘れてしまったけど
豹の本能〜欲望を捨てきれなかった兄は殺され、犯した罪の重さに耐えられない
(贖罪を請う)妹は、人間の世界に幽閉された去勢された動物として生きていく
事を選択〜それでも好きな男の傍らにいられる事は幸せ〜なのか??という所で
すかね。

都会の世界は汚れていて、田舎で自然に囲まれた生活が本来は良い・・という考
えに対して否定の唾棄をする心情も自分はじゅうぶん理解出来るけど、でも同時
に今現在の自分の都会で物に溢れまみれた生活が(自分が望んだものとはいえ)
決してベストでも正義でもない事もよく自覚してる、こんな生活一生ずっと続け
ていける自身もやっぱりまともじゃないと思ってる訳で。

そんなとこで、中村正、大木民夫のベテラン声優が呟く台詞が尚一層心に突き刺
さります。定年退職/リタイアした人間が憧れだけでやってける程田舎での生活
は甘くないよね、ってこれ広瀬隆氏の短編でもあったな♬

菅原文太〜韮崎のおじいちゃんのキャラは「おもひでぽろぽろ」の柳葉敏郎を
想起させる「まんま」なところもまた良しです。「笑うな」の台詞の返しで、花
がその理由を語らないところも良し。

そうねこの映画、最初からナレーションで状況説明が矢鱈多い感じだけど、肝心
なところは結構説明しないで観客に委ねる状況にしてくれるのもうまいなとは
思いました。

狼としての生き方を選択してしまった雨は、恐らくは短命で花より先に死ぬ…で
あろう未来も、花自身が語って自覚する「野生動物は10歳でじゅうぶん成人」
な旨で感じさせるところがね・・なのでその後の雨に叫ぶ花の台詞で落涙です・・。

嗚呼この映画、時間が経つにつれ重くのしかかる心にひっかかるところが増えて
くる感じです・・でもこの手の映画は多分自分メディア入手して何度も鑑賞、って
事はしないタイプだろうなあ……。
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2件のコメント

[C299]

ナレーションもっと削って欲しかったけど、まあ仕方無いのか。
特に父親が死ぬところはセリフ一切無しの方が絶対に良かったよ。
  • 2012-08-12
  • 投稿者 : くるくる13
  • URL
  • 編集

[C301] もっと得意先にお願いするみたいに

あそこまでは前フリな展開だからしょうがないのかなと。展開するにつれナレーションは減らしていった感じかな?
  • 2012-08-12
  • 投稿者 : あんまりよう
  • URL
  • 編集

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