FC2ブログ

Entries

蜘蛛の糸は必ず切れる

41ZveM1+1nL._SS500_.jpg


漫画家・諸星大二郎の「キョウコのキョウは恐怖の恐」に次ぐ二冊目の
小説単行本。4編の短編を収録。

えーと以下一応ネタばれ含むのでご注意。
最初の「船を待つ」、細部描写ははぐらかして結局最後まで明確な
世界観説明は無し。うすぼんやりとした苛々する息苦しい空気が
終始世界に満ちているような雰囲気が不気味で好きな短編。
2つ目、3つ目の「いないはずの彼女」「同窓会の夜」‥‥同じ
ような展開のこの2つを1つの単行本にしかも並べて収録ってのは
敢えてなんだろうけど…些か疑問。ひとつ間違えると源氏鶏太の
陳腐な短編に陥ってしまいそうなところが、更にひとひねりあって
双方楽しめる改作になってます。「同窓会の夜」がこの単行本の中
では一番好き、しつっこいくどいところが最高(笑)。
ラストの表題作、これがまた他3編とは全然異なる芥川龍之介の
蜘蛛の糸のカバーというか…緻密綿密な地獄界の描写は中々興味
深かったがこちらも些か統一感を削ぐ…という点は否めず。
釈迦がこずるい嫌なヤツになってるし。
スポンサーサイト



0件のコメント

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://childhood1515.blog53.fc2.com/tb.php/129-3f42bef3
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

プロフィール

安間俚庸

Author:安間俚庸
「あんまりよう」と読むが意味は無いです。

最近の記事

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索